プロフィール
短編映画館トリウッド代表、ボレボレ東中野支配人(プロデューサー)
1967年長野県出身。
成城大学経済学部経済学科卒、コロンビア・カレッジ・シカゴ映画/ビデオ学部映画学科卒。

1999年12月、東京の下北沢に短編専門の映画館《トリウッド〉を開館。フルデジタルアニメーション『ほしのこえ』(監督:新海誠)は3、500人を動員、『演じ屋』(監督:野口照夫)はシリーズのトータルで15、000人を動員、短編映画のヒット作を上映する。又、無事査の毎晩19時からの有料での貸し出し上映枠「スニークプレビュー」を2001年2月から設置。
土日に関しては半年前の予約が必要な程の人気となる。

2004年2月には、(トリウッド〉が初めて映画製作にも挑戦。企画、製作から、宣伝、上映に至るまでトータルプロデュースを手掛けた作品『紀雄の部屋』(監督:深川栄洋)が公開され、2、300人以上の動員、10週間のロングラン上映を記録した。

2003年5月から、東京の東中野の映画館くボレボレ東中野〉の支配人(プロデューサー)を務める。昨年度映画賞を総なめした『赤目四十八瀧心中未遂』(監督:荒戸源次郎)は、33週間の異例のロングラン上映を記録した。そして、フジテレビとの共同配給のドキュメンタリー作品『HARUKOハルコ』(監督:野澤和之)等、ミニシアターにおける“大ヒットの仕掛け人”としても注目される。

作品は”作るこど”だけが目的でなく”見せること”そして”自分の腕で食べていくこと”が目標であるとし、2つの映画館を提携し、職業としての映画監督への分かりやすいステップを構築中である。

く著 述>
@『DVシネマの作り方』(別冊・写真工業出版社)
  上映/配布編「DVシネマを上映する」
A『ビデオα』(2004年6月号)「進化するDVシネマの現在」

《トリウッド》主な公開作品
『ほしのこえ』(2002年/25分)

●監督:新海誠●フルデジタルアニメーション作品
●公開情報:2002年2月2日〜3月1日《トリウッド〉にて公開
●動員数:釣3,500名

携帯メールをモチーフとした、宇宙と地上にわかたれた少年と少女の超遠距離恋愛を描いた、フルデジタルアニメーション作品。新海誠監督は、会社勤めをしながら約2年の年月を費やし「ほしのこえJを完成。デジタルで制作することで個人制作のアニメーション映像でどの程度のクオリティが実現できるのかに挑戦する。最新作「雲のむこう、約束の場所」は、今秋、渋谷シネマライズにて公開予定。

『演じ屋』シリーズ全9話(2001年〜2003年)

●監督:野口照夫●出演:小笠原紳之介、勝村美香、今井孝祐他
●公開情報:2001年6月13日〜2003月4月29日(トリウッド〉にて公開
●動員数:約15,000名

依頼された人間になりきるという職業「演じ屋」の松田英二の下に、ニつの仕事と共に新たなメンバー衣笠基樹が転がり込んでくる。ストーカー被害者の美咲からの依頼で用心棒役をしていた基材だが、逆にストーカーに身柄を拘束され‥・。全9話の短編映画シリーズ。〈トリウッド〉のスニークプレビュー枠で上映、口コミで200人以上を動員しロードショー公開へ。TOWER RECORDのDVD発売で週間チャート1位を記録。

「紀雄の部屋」(2003年/55分)

●監督:深川栄洋
●出演:高岡蒼佑、つぐみ、富豪2夢路、安藤希、たなかえり他
●公開情報:2004年2月7日〜4月16日(トリウッド〉にて公開
●動員数:約2.300名

プロレスオタクの大学4年生の紀雄は、恋人の“不思議ちやん”綾子のウソに気付く。同じ部屋でそばにいるのに、実は知らない彼女の本当の姿って・・・?好きな人の前で、ありのままの自分を出せずに悩む人たちを応援する、ささやかな幸福の物語。短編映画館トリウッドのトータルプロデュースによるプロデビュー作となる本作は、2、300人以上を動員、10週のロングランを記録。


《ポレポレ東中野》主な公開作品
「赤目四十八瀧心中未遂』(2003年/159分)

●監督:荒戸源次郎 ●出演:大西滝次郎、寺島しのぶ、大横道代、内田裕也
●公開情報:2003年10月25日〜2004年6月4日 〈ポレポレ東中野)にて公開

映画プロデューサーであり映画監督である荒戸源次郎が、第百十九回直木賞を受賞し
た車谷長吉氏の『赤目四十八瀧心中未遂』(文藝春秋刊)を完全映画化。昨年の10月
から公開され33週間のロングラン、その勢いは東中野だけに留まらず、渋谷のユーロ
スペース、新宿のテアトル新宿にも拡大ロードショーされ、まさに“赤目ブーム”と
もいえる社会現象を引き起こした。

「HARUKOハルコ』(2004年/81分)

●監督:野澤和之 ●ドキュメンタリー作品
●公開情報:2004年5月1日〜(ポレポレ東中野〉にて公開

ある普通の在日朝鮮人家族の壮絶な半生を描いたドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション「母よ!引き裂かれた在日家族」』が、2003年9月28日フジテレビで放送され、視聴者より大きな反響が寄せられる。そこで、追加のエピソードが多数加わり劇場公開版として完成、ある在日家族の特殊な物語ではなく、どこの国でも存在する母と家族の普遍的な物語として高く評価される。

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